剣道日本一vs東京大学合格
YouTubeのチャンネルに、武田塾の講師がしている「wakatte.tv」という今の時代の流れに逆らう学歴偏重主義を煽りまくる下品な動画があります。
確かに、学習塾からすれば、今以上に推薦入試が増えると困る!という悲痛な叫びなのでしょう。
しかし、勉強だけ出来ても、社会では通用しません。
自分の記憶を思い起こしても、東大、京大を出ても、仕事が出来ずに辞めて行ったり、窓際に追いやられた人がいました。
彼らと飲みに行くと、必ずと言って良いほど、飲み屋の姉ちゃん相手に大学自慢をしていましたね。
そこで!
スポーツで全国1位になるのと、東京大学に合格するのと、どちらが狭き門なのか考えてみました。
どのスポーツで考えるのか難しいですが、オリンピック競技になっていないマイナーな剣道で考えてみます。
2021年度に高体連に登録している剣道部員数は、男子22,108人、女子12,753人。
優勝者になれるのは、優勝校のたった5人(補欠は考慮しない)です。
(団体戦2位以下は、トーナメント表の運が影響するし、個人戦は対戦者や審判との相性が大き過ぎるので考慮しない。)
優勝者が高校剣士全体に占める割合は、
〇男子なら、5÷22108×100≒0.02%
〇女子なら、5÷12753×100≒0.04%
高校剣道の2大大会と言えば、「春の選抜大会」と「夏のインターハイ」です。
高校3年間チャンスがあると単純に考えるなら、
年度による部員数の違いを無視して、全国大会には5回出場出来るので、
〇男子が、0.11%
〇女子が、0.19%
となりますが・・・
また、国民体育大会は?玉竜旗は?という声が聞こえて来そうですが、
私の独断と偏見で、国民体育大会は開催県優先、玉竜旗は福岡県優先の、どちらも地方大会とみなしました。
一方、
東京大学に合格出来るのは、
旺文社のデータによると、2022年度の大学入学共通テストの受験者数は48万8384人。
東京大学の定員は3060人(補欠は考慮しない)です。
東大合格者が占める割合は、3060÷488384×100=0.63%
大学受験は、本人が諦めるまで何回でも受験出来ますが・・・
東京大学に合格するのも難しいですが、剣道で高校日本一になる方が遥に難しいですね。
ちなみに、学歴の頂点に君臨する東大理3なら定員97人。
97÷488384×100≒0.02%
ほぼ男子の全国優勝の難易度と同じですね。
流石に東大理3は凄いですね。
しかし、
大学受験は、超高難易度の進学校に行っても、受験する機会は全員に与えられますが、
スポーツは、強豪校に行けば、全国から集まって来た猛者どもの中でレギュラーを勝ち取らなければ、試合にすら出れない滅茶苦茶厳しい現実が待っています。
凡人は、剣道で高校日本一を目指すより、東京大学を目指した方が、まだ現実味がありますね。